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2008年の設立以来、ケリング・ファウンデーションは、世界の女性の3人に1人、ヨーロッパの子どもの5人に1人が経験するジェンダーに基づく暴力と闘ってきました。その使命は、世代を超えて受け継がれる可能性のある暴力を終わらせるために、専門団体への支援、ケリングおよびグループ全体の参画、他者への働きかけを通じて貢献することです。
2008年、当時PPR(現ケリング)のCEOであったフランソワ=アンリ・ピノーが、「女性の尊厳と権利のためのPPR企業財団」を設立しました。これは、より公正で包摂的な社会を目指すグループの理念と一致する取り組みです。
2013年のグループ名変更に伴い、「Fondation Kering(ケリング・ファウンデーション)」と改称され、ケリングの事業展開地域に焦点を当てることで、より大きなインパクトを生み出し、社員の参加を促進するようになりました。
設立から15年を経て、女性支援に特化した団体との協働を基盤に、ファウンデーションは活動の範囲を拡大し、子どもに対する暴力にも取り組むようになりました。これは、世代間で連鎖する暴力のサイクルを断ち切るためです。さらに、資金調達やステークホルダーとの協働を促進するため、ファウンデーションの法的地位を基金(エンダウメント・ファンド)に変更し、名称も「Kering Foundation(ケリング・ファウンデーション)」となりました。
“ 「子どもを守り、ケアすることは、暴力の連鎖を断ち切るための重要な手段です。2023年以降、私たちは子どもに対する暴力への取り組みも加え、より大きなインパクトを目指しています」”
研究によれば、暴力は世代を超えて連鎖し、適切な介入がなければ、健康や幸福に長期的な影響を及ぼすことが示されています。この背景のもと、ケリング・ファウンデーションは女性と子どもに対する暴力の両方に取り組んでおり、特に家庭内暴力の文脈において、これらの取り組みを結びつけることが、暴力のない世界への前進を加速させると確信しています。
専門性の高い非営利団体を支援することで、暴力の連鎖を断ち切り、女性と子どもが再出発できるよう支援しています。
ケリング・ファウンデーションは、暴力を経験した女性や子どもに質の高い支援を届けるため、専門性の高いパートナー団体に資金を提供しています。
また、若年層を対象とした予防活動も支援しており、暴力が世代を超えて繰り返されることを防ぎ、意識や行動の前向きな変化を促すことを目指しています。
さらに、必要な政策や具体的な取り組みの立案・実行に向けて、団体間の連携や知見の共有も促進しています。
2011年以降、ケリング・ファウンデーションは、グループ社員向けに家庭内暴力に関する研修を実施しています。この研修は、暴力の複雑さや職場への影響を理解し、同僚を適切に支援する方法を学ぶことを目的としています。研修は、各地域の専門団体が設計・実施しています。
また、2021年には、グループ全社員を対象とした家庭内暴力に関するグローバルポリシーを導入しました。
ケリング・ファウンデーションは、そのネットワークを活用して、ジェンダーに基づく暴力に関する認知を高め、行動変容を促す取り組みを行っています。
2018年には、ケリングとFACE財団が共同で、女性に対する暴力と闘う企業ネットワーク「One In Three Women」を設立しました。また、2021年には、UN Women主催の「平等を目指す全ての世代フォーラム」において、ケリングが「ジェンダーに基づく暴力アクション・コアリション」の主要推進企業に選ばれました。さらには、他の企業に対しても、職場における家庭内暴力への対応に関するベストプラクティスを共有しています。
2022年以降、ケリング・ファウンデーションは、ニューヨークで毎年「Caring for Women」ディナーを開催しています。このイベントは、ジェンダーに基づく暴力と闘う団体への追加資金を募ることを目的としており、アート、メディア、エンターテインメント、ファッション界の著名人が参加します。ケリングのブランドが提供するユニークなアイテムや体験のライブオークションも行われます。
ケリング・ファウンデーションは、ケリングが事業を展開する6か国(フランス、イタリア、メキシコ、韓国、イギリス、アメリカ)で、地域の団体と連携しています。
ケリング・ファウンデーションの助成団体

暴力を受けた女性のためのワンストップ支援施設。医師、助産師、心理士、ソーシャルワーカー、警察官、弁護士など60名の専門家が支援を提供。

独立系の女性シェルターおよび支援センターのネットワーク。あらゆる暴力に対する相談・支援を提供。

レイプカルチャーの根絶を目指す団体。被害者が体験を共有できる安全な場を提供し、教育と支援を行う。

全米最古の児童虐待防止団体。地域ネットワークを活用し、保護者への支援と、研究に基づくプログラムを実施。

男性の視点からジェンダーと暴力を見直す活動を展開。研究・介入・啓発を通じて社会的変革を促す。

暴力を受けた女性の保護と支援を行い、社会的・文化的な意識改革を通じて、ジェンダー平等を推進。
ケリング・ファウンデーションは、活動パートナーと共に成し遂げた設立以降の重要な取り組みの成果をまとめたインパクトレポートを発表しました。女性と子どもに対する暴力を阻止するための活動詳細については、専用サイトをご覧ください。