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2015年より始まった「ウーマン・イン・モーション」の活動を振り返ります。
「ウーマン・イン・モーション」創設10周年の記念企画の一環として、マーサズ・ヴィニヤード・アフリカ系アメリカ人映画祭にて、ファッション界の革命児ベサン・ハーディソンと、雑誌『The Cut』編集長リンジー・ピープルズによるトークが開催されました。続いて、ハーディソンの歩みを描いた映画『Invisible Beauty』(原題)が上映されました。この作品は、黒人モデル、モデルエージェント、そして起業家として、ファッション文化の枠を押し広げながら、長年にわたり業界の変革をけん引してきたハーディソンの軌跡を描いています。
「ウーマン・イン・モーション」プログラムの創設10周年を記念し、ケリング「ウーマン・イン・モーション」フォトグラフィー・アワードが、第56回アルル国際写真フェスティバルにて、アルルの象徴的な古代劇場での授賞式を通じてナン・ゴールディンに授与されました。ゴールディンの内面に深く根ざした新作『Stendhal Syndrome』は、サン・ブレーズ教会で展示されました。活動家として、また飾らない率直な表現スタイルで知られるアメリカ人写真家である彼女にとって、これはアルルへの待望の帰還となりました。
第78回カンヌ国際映画祭にて、「ウーマン・イン・モーション」は、文化と芸術分野におけるジェンダー平等の推進を目的とした取り組みと活動の創設10周年を祝いました。「ウーマン・イン・モーション」アワードは、先駆的なキャリアを築いたニコール・キッドマンに贈られ、ブラジルの映画監督マリアンナ・ブレナンドは、長編デビュー作『Manas(原題)』により「ウーマン・イン・モーション」エマージング・タレント・アワードを受賞しました。ニコール・キッドマン、シャルロット・ゲンズブール、カルラ・シモン、ヴィッキー・クリープスらが登壇した各トークでは、映画界における女性の可視性について語られました。この節目の年は、スクリーンの内外で女性の声を高めるというケリングの10年にわたる取り組みを、改めて示すものとなりました。
2025年1月、「ウーマン・イン・モーション」はパームスプリングス国際映画祭と提携し、2つの「トーキング・ピクチャーズ」パネルを支援しました。トークには、映画『マリア』に出演したアンジェリーナ・ジョリーや、映画『エミリア・ペレス』の出演俳優であるカーロ・ソフィア・ガスコン、ゾーイ・サルダナ、セレーナ・ゴメス、エドガー・ラミレス、そして監督のジャック・オーディアールが参加しました。
「ウーマン・イン・モーション」は国際的な写真展「パリ・フォト」を継続して支援しています。5年連続で、「ウーマン・イン・モーション」は女性写真家にスポットライトに当てる「Elles X パリ・フォト」をサポートしてきました。2024年には、写真展が4つのギャラリーを直接支援し、女性写真家のモノグラフ展やグループ展を開催するなど、イベント支援の取り組みが強化されました。
パリ、トリノ、ソウルでのヴィヴィアン・マイヤーの展示に続き、2024年にはニューヨーク市での回顧展も支援しました。ニューヨークのフォトグラフィスカで展示された「ヴィヴィアン・マイヤー:アンシーン・ワーク」では、1950年代初頭から1980年代半ばまでの200点の作品が紹介されました。また同年、ケリングは現代写真のもう一人の重要な人物を支援することで、写真分野への支援を深めました。2020年に「ウーマン・イン・モーション」フォトグラフィー・アワードを受賞したサビーヌ・ヴァイスの生誕100周年を記念して、ローザンヌのフォト・エリゼで新しい展示を支援しました。2024年秋には、ベルリンの写真スペース「f³ – freiraum für fotografie」で、ドイツで初となるサビーヌ・ヴァイスの回顧展が開催されました。
2024年、ケリングは6年連続でアルル国際写真フェスティバルのパートナーを務め、「ウーマン・イン・モーション」プログラムを通じて支援しました。フェスティバル期間中は、複数の展示やプロジェクトを支援しました。また、日本人写真家の石内都が2024年の「ウーマン・イン・モーション」フォトグラフィー・アワードを受賞しました。
第77回カンヌ国際映画祭のオフィシャルディナーにて、2024年「ウーマン・イン・モーション」アワードが、NBCユニバーサル・スタジオ・グループ会長兼チーフ・コンテンツ・オフィサーのデイム・ドナ・ラングレーに贈られました。同賞は、表舞台、裏舞台問わず多様性を形成し、包括的な業界を推進してきたラングレーのこれまでのキャリアを称えるものです。また、マレーシア出身の映画監督アマンダ・ネル・ユーが「ウーマン・イン・モーション」エマージング・タレント・アワードを受賞しました。
第77回カンヌ国際映画祭のプログラムの一環として開催された「ウーマン・イン・モーション」トークでは、映画界をリードする女性たちによる洞察に満ちた対談が披露され、イジュルトゥ、ジュディット・ゴドレーシュ、ジュリアン・ムーア、ゾーイ・サルダナ、イリス・ノブロック、シャルロット・ル・ボン、セリーヌ・サレット、そしてケイト・ブランシェット、ココ・フランチーニ、ステイシー・L・スミス博士が登場しました。映画界における女性の立場について、それぞれの経験や展望、考えを共有する機会となりました。
「ウーマン・イン・モーション」は、3つの大きなイベントを支援し、パリ写真月間を祝います。
ケリングは2020年からパリ・フォトの「Elles X パリ・フォト」展のパートナーを務め、今年はこの取り組みの5年間を130名以上の女性写真家の声を通して振り返る書籍「ELLES」の出版に携わっています。
また、チリの写真家パス・エラスリスのフランスでの初の回顧展(ラテンアメリカ会館にて開催)および初のフランス語による出版物(アトリエEXB社)を支援しています。
また、写真界のパイオニアである、ジュリア・マーガレット・キャメロンの初の回顧展が、「ウーマン・イン・モーション」とのパートナーシップのもと、ジュ・ド・ポームで開催されます。
2023年9月から2024年3月にかけて、ケリングはパリの中心地、ルーヴル通りで、前例のないポスターキャンペーンを通じて、アルル国際写真フェスティバルで「ウーマン・イン・モーション」フォトグラフィー・アワードを受賞した5人に敬意を表します。